坐骨神経痛について

腰はもちろんのこと、臀部や太もも、ふくらはぎやすねなどの足にまで鋭い痛みが出ることもある坐骨神経痛は、他にもハリや締めつけ、冷えなどの症状が出ることもあります。このような痛みは腰から足にかけて全体的に感じるケースもありますが、それらの一部だけに感じたり、動かすとより痛みが増すなど、さまざまなパターンが存在しています。
そんな坐骨神経痛の原因のおもなものとしては、やはり年齢によって違いもありますが、基本的には他の症状が関係しているケースが多く、若い年齢では腰椎椎間板ヘルニアである場合がよくあり、それよりも年齢層が高い患者では、腰部脊柱管狭窄であるケースが多い傾向にあります。他にも外傷や激しいスポーツなどによって圧迫され、痛みやしびれがみられる梨状筋症候群や、脊椎および脊髄、骨盤内のがんなども、坐骨神経痛の原因となるケースもあります。
坐骨神経痛の原因について

原因そのものはさまざまな要因が考えられますが、坐骨神経痛は原因疾患に関係なく、治療方法としては痛みなどの症状を軽減させることを目的とすることがメインです。まずは簡単かつ負担の少ない薬物治療や神経ブロック療法などを実施し、他にも理学療法ことリハビリテーションや認知行動療法、複数の診療科の医師が連携することで、心と体の両面から治療を行うリエゾン療法なども実施するケースもあります。
これらの方法を実施しても症状の軽減や改善がみられない場合、これらの方法よりも少し大がかりになりますが、脊髄の近くに電極を埋め込むことで、電気信号によって脳を刺激して痛みを取り除く脊髄刺激療法や、外科的療法である手術を実施することもあり、膀胱や直腸に障害が見られるケースでも手術が検討されることもあります。